今回は、モデルカステンの
1/35 鉄炮侍 蛭子八郎太を作りました。
当サイト初の架空の人物です。蛭子八郎太は宮﨑駿の新作連載漫画である『鉄炮侍』の主人公ですが、キットは出たのに漫画は第1回すら掲載される前に華麗に頓挫中という、まことに香ばしい展開を見せています。そのあたりのいきさつは、宮﨑駿のインタビューでご確認ください。
制作中に写真を撮るのを失念していたので、今回は完成状態のみ。
兜は、一体成型の前立てを切り飛ばし、ポンチで抜いたプラ板に置き換えました。キットの前立ては中央が凹んでいてラッパというか朝顔みたいな形で使い物になりません。また、兜の横から斜めに張り出している部分も、キットは棒状だったので切り落とし、プラペーパーにしました。また、肉厚だったので裏側を削りこんでいます。
腕は、唯一の画像資料であるボックスアートを見ると目の細かい鎖帷子っぽいものを着けているようです。そこで腕パーツの該当部分を削りこみ、モデリングメッシュを付けてみました。鎖帷子の表面に付いている茶色の謎の物体は、キットから削ぎ落としたモールドを流用。
鉄砲は、銃口をドリルで開口しました。
後は、ラッカー塗料で各部の下地色を塗った後、エナメル塗料と油彩で陰影や墨入れ。銃身、頬当て、すね当て、旗指し物の支柱はメタリックアイアン。この塗料は、乾燥後に磨くと金属光沢が出ます。
顔は……「今はこれが精一杯」。私のテクではこのサイズで宮崎キャラを描くのはやはり無理でした。残念。
旗指し物は、キットの箱に印刷された作例写真などでは支柱部分を包み込むように旗を付けているのですが、違和感があったので「耳」を自作し、この耳を通す形で旗を取り付けました。
ちなみにこのキット、上体を反らしているため絶対に自立しません。取りあえず両面テープで固定して撮影しましたが、ベースを作ってやった方がよさげです。
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